おつかれさまです。
先週の京都観光の記事を小出しに投稿しています。
突然ですが、2024年の大河ドラマ「光る君へ」は、『源氏物語』を書きあげた紫式部が主人公。
ドラマが始まる前に『源氏物語』ゆかりの地を巡っておきたい!
ということで、
かつて紫式部が住んでいた邸宅があった場所に建つ寺院
「廬山寺」へ。
“桔梗咲いています”
「廬山寺」(ろさんじ)とは
平安時代に紫式部が住んでいた邸宅のあった場所に建つ寺院。
この土地で紫式部が『源氏物語』を執筆していたかと思うと、とても感慨深い。
大河ドラマが始まったら絶対に混むので、今のうちにゆっくり静かに見ておきたい!
山門をくぐると右側に鐘楼。
境内には、紫式部の歌碑もあります。
めぐり逢ひて 見しやそれとも
分かぬ間に
雲隠れにし 夜半の月かな
久しぶりにお会いしたのに、見たかどうか分からないうちに、雲の中に隠れてしまった月みたいに、あなたは帰ってしまいましたね…
という解釈らしい。
この歌、“男と女のつかの間の再会の歌”だと思っていましたが、“友人との再開の歌”らしい。
どういう状況?
紫式部の歌碑の前には、いっぱいの青もみじ。
秋は紅葉がきれいなんだろうな。
だけど「廬山寺」は桔梗の名所。
そして紫式部の邸宅跡。
紫式部に因んだ紫の桔梗が見たい!
さ、桔梗が咲いている源氏庭へ行きましょう!
こちらが入り口です。
拝観料は、 一般(高校生以上)は500円 、小・中学生は400円です。
紫式部像がお出迎え。
おじゃまします!
※庭以外の場所は撮影禁止です。
源氏庭の桔梗
紫式部の邸宅址を記念する顕彰碑と同時期に作庭された源氏庭。
曲線が美しいお庭です。
源氏庭は白い砂と緑の苔で構成されるシンプルな枯山水。
そこに紫の桔梗が加わって、とても高貴な彩りに。
こちらに座って、ゆっくりと源氏庭の桔梗を愛でます。
縁側がせり出しているので、お庭を180度楽しむことが出来ます。
貸し切りですよ。
この上ない贅沢な空間。
端的に言って、幸せすぎる。
とはこのこと。
咲き始めの桔梗がいっぱい。
パンパンの紙風船のようなつぼみも可愛らしい。
桔梗はこれから9月にかけて見頃を迎えます。
(この記事の写真は2023年6月22日撮影です。)
桔梗と言えば『秋の七草』
『秋の七草』が選ばれたのは奈良時代。
万葉集に収録された和歌が起源とされています。
秋の野に 咲たる花を 指折りかき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝顔の花
(はぎのはな・おばなくずはな・なでしこのはな・おみなえし・またふじばかま・あさがおのはな)
しかし、そこに「桔梗」は入っていません。
入っているのは「朝顔」。
どゆこと?
わたしたちが知っている「朝顔」は、外来種の植物で、日本に持ち込まれたのは平安時代にはいってからのこと。
この和歌が詠まれた時代に「朝顔」なかったはず…
ということで、“朝顔は、実は桔梗だった”説が定説に。
季節の御朱印
桔梗が咲く時期にだけの特別な御朱印が素敵すぎる。
ザックリ読みできる『源氏物語』
『源氏物語』を読んでおくとさらに楽しめるかも。
『瀬戸内寂聴の源氏物語』は、全54帖より真髄ともいえる27帖を厳選して集めた一冊なので読みやすい!
所在地
廬山寺
所在地 :京都市上京区寺町通り広小路上る北之辺町397
電 話 :075-231-0355
拝観時間:9:00~16:00
アクセス
最寄りのバス停:府立医大病院前(徒歩5分くらい)
【市バス】3、4、17、37、59、205系統
【京都バス】21、23、41、43系統
最寄りの駅:京阪線出町柳駅か京都市営地下鉄丸太町駅(徒歩15分前後)
桔梗が咲く時期は暑いので、汗だくになりそう…
「府立医大病院前」は多くのバスが停車するので、電車より、バスを利用する方が便利です!
近くには、源氏物語に出てくる「花散里」や「空蝉」の邸宅跡と言われている『梨木神社』や素敵なカフェもあります!
近くのカフェ
目の前の「梨木神社」の境内にあるカフェ。
「旧三井家下鴨別邸」の桔梗
「旧三井家下鴨別邸」の桔梗も咲き始めています。
ランチは「きんため御膳」
夏の京都を楽しみましょ!