おつかれさまです。
わたしのような「凡人の未来予測図」は絶望的ですが、この本を読んだら少しだけ希望が見えました。
天才たちの未来予測図
高橋弘樹(編著) /成田悠輔/斎藤幸平 /小島武仁/内田舞
これからの世界と日本はどうなっていくのか
という問いに、世界が認めた4人の天才が答えます。
『日経テレ東大学』とは
テレビ東京コミュニケーションズと日本経済新聞社デジタル事業が「本格的な経済を、もっとたのしく学ぶ」をコンセプトに立ち上げたYouTubeチャンネル。
『日経テレ東大学』のインタビューがベースになっているので、You Tubeと重複する部分もありますが、映像と活字のW処方で、凡人の絶望的な未来に、効く!
難しい本ではありません。
天才たちは、凡人にもわかるように話すのがお上手。
さらに、『日経テレ東大学』企画・製作統括を務めるテレビ東京のプロデューサー高橋弘樹氏が、読みやすくQ&A形式でまとめているので、読書は好きだけど得意ではないわたしでも、スラスラと読み進められました。
小難しいテーマが苦手な人も、敬遠しないで読んでみて欲しい一冊です!
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4人の天才たち
成田悠輔
イェール大学助教授。
専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザイン。
初の著書『22世紀の民主主義』は、わたしには難しそうで読んでいませんが、4人の天才たちの中で成田氏の章が一番読みやすかったです。
また、教育や政治の未来について、わたしは明るい印象を受けました。
成田氏が理想とする「わけがわからない人間」が輝く未来が、ちょっと楽しみ。
斎藤幸平
東京大学大学院総合文化研究科准教授。
自称“マルキスト”。
斎藤氏の章は、凡人でもわかるように著書『人新世の「資本論」 』を、かみ砕いたような内容です。
『人新世の「資本論」 』を読み込んで理解している人には物足りないかもしれないですが、「人新世」や「脱成長」について、端的に、わかりやすく解説しています。
「なんか、難しそう」という理由で『人新世の「資本論」 』を読んでいない人は、これを読んでから、『人新世の「資本論」』を読むと良いかもしれません。
小島武仁
東京大学大学院経済学研究科教授。
東京大学マーケットデザインセンター(UTMD)センター長。
小島氏の章が一番アカデミックでした。
少し難しかったけど、「マッチング理論」の理解を深められた気がします。
世界の歪みを正すマッチング理論の研究は進めば、誰もが生きやすくなりそう!
少しだけふれている小島氏の「暗黒期」のエピソードが面白い!
内田舞
小児精神科医/ハーバード大学医学部助教。
3児の母。
内田氏の章に書かれているwithコロナ時代の「心の守り方」は、コロナ抜きでも心にとめておきたい内容です。
また、コロナ禍の子どものメンタルについても書かれているので、子育て中の人は子どもとの接し方の参考になると思います。
わたしが強く印象に残っているのは、メディアが報じる医学情報について。
正確な医学情報を伝えるべき情報番組が、タレントや芸人など専門知識のない人の意見交換の場なっていることについて、警鐘を鳴らしているようにも読み取れます。
まとめ
「天才たちの未来予測図」 はざっくり言って明るい!
と、わたしはとらえました。
天才たちの研究が進んで、実際に生活に取り入れられるようになれば良いけど、その未来は、そんなに近くはなさそうだな...
ということで、またまた絶望!
そんな中でも、楽しく生きるヒントは、成田氏の章の中にあるように思います。
引き続き、絶望を楽しみましょう。
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読書は苦手、だけど好き。
そのくらいの読書力の
のぞいてみてくださいな。
今週もがんばりましょう!