おつかれさまです。
自分探しの旅にも、
東京都民割「もっとTokyo」
が、使えます。
だけど、
旅にに出る前に、
これを読みましょ。
“自分探し”?
その前に…
生きるのが楽になる
〈分人主義〉のススメ
私とは何か / 平野啓一郎
分人主義とは
「私とは何か」
「本当の自分とは」
こんな難問を、自分で自分に問いかけて、苦しんでる人って多くないですか?
〈家族といる時の自分〉
〈恋人といるときの自分〉
〈友人といるときの自分〉
〈会社にいるときの自分〉
〈一人でいるときの自分〉
全部、自分で、全部、本当。
この本は、
それぞれを〈分人〉とし、
その集合体が「本当の自分」なんだよ、
という
〈分人主義〉のススメです。
「本当の自分」=〈分人〉の集合体
〈会社にいるときの自分〉
は嫌いだけど、
〈友人といるときの自分〉
は好き。
また、友人の中でも、
〈地元の友人といるときの自分〉
はよくしゃべるけど、
〈大学時代の友人といるときの自分〉
はあまりしゃべらない。
そんなこともあるかもしれません。
ひとりでいる時も、
〈料理をしているときの自分〉
は大雑把だけど、
〈仕事をしているときの自分〉
は細かいなど、
人に対してだけでなく、
行動によっても違う。
それは、異なる〈分人〉が対応しているだけのこと。
「私とは何か」
「本当の自分とは」
その答えが、どうしても欲しい人は、まず、
「本当の自分」=〈分人〉の集合体
と考えてみてください。
おわかりの通り、
探すものではないんですね。
「探さなくたって、嫌でもここにいますから。」佐藤鈴子(百万円と苦虫女)
好きな〈分人〉嫌いな〈分人〉
〈分人〉の数は、人それぞれで、年齢によっても変わるんだと思います。
増えたり減ったり。
自分の中に、好きな〈分人〉が増えたら、幸せなんだと思います。
だから、この本を読んで、改めて、
人付き合いは、
〈この人と一緒にいるときの自分〉が好き、
と感じる相手を、恋人や友人にすると良い、
ということがわかりました。
「◯◯さんの前だと、本当の自分を出せない」
という人がいますが、
〈◯◯さんと一緒にいるときの自分〉も、
ひとつの〈分人〉で、その人の一部。
だから、
自分を出せていないわけではないんですよね。
たぶん、
「◯◯さんの前だと、なりたい自分になれない」
みたいなことだと思います。
嫌いな〈分人〉が出てしまうのかもしれません。
だけど、
嫌いな〈分人〉は、やがて消えて、
好きな〈分人〉が、生まれることもある。
嫌いな〈分人〉がいても大丈夫。
それは、自分の一部であって、全てじゃない。
「本当の自分」=〈分人〉の集合体
そう考えることで、生きるのが楽になる、と解釈しました。
ダイアモンドみたい
人って、
ダイアモンドみたいに多面体なのかな、
と思います。
面の数=〈分人〉の数とすれば、
複数の〈分人〉を持っているのは当たり前のことで、
球体だと不安定だけど、
多面体でいることで、
安定している気がします。
“ダイアモンドみたい”だけど、どこから見てもキラキラしているわけじゃない。
例えば、ある人は、10の〈分人〉で構成されているとします。
そのうちの3の〈分人〉が、ネガティブな要素を持っていたとしても、残りの7の〈分人〉が、うまくやっていたら、良いと思うのです。
また〈分人〉同士で、良い影響を与え合うこともあるかもしれない。
ネガティブな経験を持つ〈分人〉は、いずれ、人の痛みを知る優しい〈分人〉を作り出すかもしれない。
そう考えると、嫌いな自分の一面も肯定することが出来ます。
まとめ
「私とは何か」
「本当の自分とは」
みたいなことで、心がモヤモヤしている人がいたら、是非、読んでもらいたい本です。
説教じみた本ではなく、「あ、そうか」とストンと心に入ってくる、そんな内容です。
ジメジメした梅雨に、ふさわしい一冊。
読み終わったら、心のモヤモヤが晴れてますよ!
6月22日は、
平野啓一郎さんの誕生日。
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梅雨は読書を、楽しみましょ。
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午後もお仕事、がんばりましょう!