平日腰掛けOLのメモ帳

腰掛けOLが仕事の合間に楽しむブログです。(平日更新)

生きるのが楽になる〈分人主義〉のススメ|私とは何か|平野啓一郎

おつかれさまです。

自分探しの旅にも、

東京都民割「もっとTokyo」

が、使えます。

だけど、

旅にに出る前に、

これを読みましょ。

“自分探し”?

その前に…

生きるのが楽になる

〈分人主義〉のススメ

私とは何か / 平野啓一郎

f:id:koshikakeol:20211001184408j:image

分人主義とは

「私とは何か」

「本当の自分とは」

こんな難問を、自分で自分に問いかけて、苦しんでる人って多くないですか?

〈家族といる時の自分

〈恋人といるときの自分

〈友人といるときの自分

〈会社にいるときの自分

〈一人でいるときの自分

全部、自分で、全部、本当。

この本は、

それぞれを〈分人〉とし、

その集合体が「本当の自分」なんだよ

という

〈分人主義〉のススメです。

f:id:koshikakeol:20211001184400j:image

「本当の自分」=〈分人〉の集合体

〈会社にいるときの自分〉

は嫌いだけど、

〈友人といるときの自分〉

は好き。

 

また、友人の中でも、

〈地元の友人といるときの自分〉

はよくしゃべるけど、

〈大学時代の友人といるときの自分〉

はあまりしゃべらない。

そんなこともあるかもしれません。

ひとりでいる時も、

〈料理をしているときの自分〉

は大雑把だけど、

〈仕事をしているときの自分〉

は細かいなど、

人に対してだけでなく、

行動によっても違う。

それは、異なる〈分人〉が対応しているだけのこと。

 

「私とは何か」

「本当の自分とは」

その答えが、どうしても欲しい人は、まず、

「本当の自分」=〈分人〉の集合体

と考えてみてください。

おわかりの通り、

探すものではないんですね。

「探さなくたって、嫌でもここにいますから。」佐藤鈴子(百万円と苦虫女)

好きな〈分人〉嫌いな〈分人〉

〈分人〉の数は、人それぞれで、年齢によっても変わるんだと思います。

増えたり減ったり。

自分の中に、好きな〈分人〉が増えたら、幸せなんだと思います。

だから、この本を読んで、改めて、

人付き合いは、

〈この人と一緒にいるときの自分〉が好き、

と感じる相手を、恋人や友人にすると良い、

ということがわかりました。

 

「◯◯さんの前だと、本当の自分を出せない」

という人がいますが、

〈◯◯さんと一緒にいるときの自分〉も、

ひとつの〈分人〉で、その人の一部。

だから、

自分を出せていないわけではないんですよね。

たぶん、

「◯◯さんの前だと、なりたい自分になれない」

みたいなことだと思います。

嫌いな〈分人〉が出てしまうのかもしれません。

だけど、

嫌いな〈分人〉は、やがて消えて、

好きな〈分人〉が、生まれることもある。

嫌いな〈分人〉がいても大丈夫。

それは、自分の一部であって、全てじゃない。

「本当の自分」=〈分人〉の集合体

そう考えることで、生きるのが楽になる、と解釈しました。

f:id:koshikakeol:20211001184402j:image

ダイアモンドみたい

人って、

ダイアモンドみたいに多面体なのかな、

と思います。

面の数=〈分人〉の数とすれば、

複数の〈分人〉を持っているのは当たり前のことで、

球体だと不安定だけど、

多面体でいることで、

安定している気がします。

 

“ダイアモンドみたい”だけど、どこから見てもキラキラしているわけじゃない。

例えば、ある人は、10の〈分人〉で構成されているとします。

そのうちの3の〈分人〉が、ネガティブな要素を持っていたとしても、残りの7の〈分人〉が、うまくやっていたら、良いと思うのです。

また〈分人〉同士で、良い影響を与え合うこともあるかもしれない。

ネガティブな経験を持つ〈分人〉は、いずれ、人の痛みを知る優しい〈分人〉を作り出すかもしれない。

そう考えると、嫌いな自分の一面も肯定することが出来ます。

まとめ

「私とは何か」

「本当の自分とは」

みたいなことで、心がモヤモヤしている人がいたら、是非、読んでもらいたい本です。

説教じみた本ではなく、「あ、そうか」とストンと心に入ってくる、そんな内容です。

ジメジメした梅雨に、ふさわしい一冊。

読み終わったら、心のモヤモヤが晴れてますよ!

f:id:koshikakeol:20190923172133j:image

6月22日は、

平野啓一郎さんの誕生日。

Happy Birthday !

私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

新品価格
¥539から
(2022/6/23 11:24時点)

梅雨は読書を、楽しみましょ。

OLの本棚

↑のぞいてみてね。

“読書家ではないけど、本が好き”レベルのOLの本棚です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

午後もお仕事、がんばりましょう!