おつかれさまです。
最近鑑賞した、ヘビー級のヒューマンサスペンス映画を紹介。
吉田恵輔監督・脚本
古田新太主演、松坂桃李共演
『空白』
このポスター、子供が見たら泣き出しそう。
普段、ぬるま湯につかって生きているわたしには刺激が強すぎます。
『愚行録』に似た重さを感じるけど、こういうの、嫌いじゃない。
むしろ、好き。
ある日突然、まだ中学生の少女が死んでしまった。スーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれたというのだ。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、関係する人々全員を追い詰めていく。
バイオレンスもグロテスクもないのに、目を覆いたくなるようなヘビー級のヒューマンサスペンス。
登場人物が多めなのに、無駄がない。
身近にこういう人いるよね、という人物ばかり。
全ての登場人物に、役者さんがピタリとハマっていて、鑑賞中、演技が上手いとか下手とかを感じることなく、作品に集中できました。
謝罪のあり方、報道のあり方、SNSと言葉の持つ力、身近な社会問題も取り入れられていて、リアリティを持ち得た映画に仕上がっています。
とにかく、古田新太がハマりすぎ。
2年連続「日本アカデミー賞」の最優秀助演男優賞を受賞した松坂桃李さんを起用しているけど、俳優ありきの映画ではございません!
いろいろと考えさせられますが、個人的には、“受け入れられないことに対する、折り合いの付け方”を考えさせられる映画でした。
家に帰って、松坂桃李さんのハウス「北海道シチュー」のCMを見て、なぜか、ホッとしたのでした。
『空白』『孤狼の血』『娼年』…演技の幅、どんだけ〜。
松坂桃李さん、良き俳優さんだな。
午後もお仕事、がんばりましょう!